季節を表す名称 1月について【姓名学と季節】
月を表す季節の和風名 1月について
1月になりました。今年は正月から能登半島地震が発生し、石川、富山、新潟県で多くの被害を受けました。被災された方々には心より御見舞い申し上げます。また、被災地に物資を運ぼうとしていた飛行機と日本航空の飛行機が羽田空港の滑走路で衝突するという大事故が起きました。今月は荒れた月になってしまいました。これに対して気候は暖冬の傾向があり、寒さはそれほど厳しくないようです。
日本には古来、月を表す独自の言葉があります。その名前の表記をご紹介しながら、今年の1月が一体どのような月なのか、ご紹介します。
1月を表す和風月名「睦月」
1月は和名で「睦月(むつき)」です。「睦月」とは、正月に親戚が集まって親しくする睦びの月というところからきています。本来は旧暦の1月を表す和名なので、新暦の2月になった頃を指していました。そのため1年の始まりである正月はこの時期となり、二十四節気の始まりである「立春(りっしゅん)」の時期になり、新暦の正月より相応しい感じがします。
また、今年の二十四節気では1月6日5時49分から「小寒(しょうかん)」となり、1月20日23時7分から「大寒(だいかん)」になります。「小寒」は厳しい寒さが始まる時期であり、「大寒」は厳しい寒さが本番となる時期だからです。
もう一つ月を表す重要なものが「干支」による表記法
もう一つ、月を表す重要な表記法である干支による表記では、今年の1月は乙丑(きのと・うし)の月です。「乙」は十干の2番目で、種子から出た芽が屈曲した形で地上に表れた姿です。新しい兆しが見え始めたものの、まだ力が弱く、辛抱強く進んで行く時期です。
また、1月の「乙丑」の「丑」は草木が芽を出し、根を張り始めるものの地中に縮まっている状態で、物事を胸の内に秘めた態度で静かに行動しようとする時であり、「乙」の傾向と併せると、先に光が見えながらも、お互いに本心を隠して辛抱強く行動する月となるでしょう。
ところで、干支は月を表すだけでなく、年、日、時刻も表します。この干支による表記法は古代中国から日本に渡り、途切れることなく続いています。この表記法は日本の文化にも深く根付いています。
例えば、正午、午前、午後は「午」の刻から作られたものです。
こうした干支による表記法は、方位や時期についての鑑定にも重要なものとなっています。
そして、姓名学の観点から少しお話しますと、1月の「睦月」という名称の「睦」は、画数は13画で、名前にもよく使われる命名にも好まれる大変良い意味の漢字です。「睦」は、目と坴(ボク やわらぐ意)とから成り、もと、和らいだ目つき、ひいて「むつまじい」意を表します。
意味は、むつまじい、したしい、仲がよい、むつぶ、むつまじくする、「親睦」、あつくする(厚)、うやうやしくするなどです。
文字にはこのような意味があり、1月に相応しい季節を代表する漢字となっているのでしょう。
令和6年の1月は、この先の希望や光を探って、新しい年をどのように活動していくかを焦らず考え、創造する準備をする月としてはいかがでしょうか。
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