季節を表す名称 11月について 【姓名学と季節】

季節を表す名称 11月について 【姓名学と季節】

11月になりました。  日本には古来、月を表す独自の言葉・名称があります。 その名前の表記をご紹介しながら、今年の11月が一体どのような月なのか、ご紹介します。【姓名学と季節】

~11月を表す和風月名「霜月」、2023年立冬と小雪~

秋も深まり爽やかな季節になってきました。

11月は和名で「霜月(しもづき)」です。 「霜月」とは、名前が表す通り、朝晩が冷えてきて霜が降りる季節になるからです。 しかし、11月は北海道など以外の地域では、霜が降りるのにはまだ早いようです。 これは本来「霜月」は旧暦の11月のことなので、新暦では12月の時期になるからです。

また、10月の「神無月(かんなづき)」に対して「神来月(かみきづき)」という名称もあります。 10月に出雲に行っていた神様達が各地に帰って来ることから名付けられています。

ところで、旧暦が新暦より一月程遅いのはなぜでしょうか。 それは、明治政府が行った改暦にあります。 改暦は明治5122日の次の日を新暦の明治611日としたからです。 昔からの風習が新暦ではずれていることが多いのはこのためです。

 

二十四節気では118137分から「立冬(りっとう)」となり、1122232分から「小雪(しょうせつ)」になります。 「立冬」はまさに冬を迎える時期となるからであり、「小雪」はさらに寒さが厳しくなり雪が降る季節を表しています。

 

~もう一つ月を表す「干支」による表記法 11月はどんな月?~

もう一つ、月を表す重要な表記法である干支による表記では、今年の11月は癸亥(みずのと・い)の月です。 「癸」は十干の10番目で、草木は土中に力を養って、時を図り発芽しようとする状態です。 時を図って発芽する準備をする時です。 つまり、これまで考えてきたことを始める準備をする時です。また、11月の「癸亥」の「亥」ですが、「亥」には正直で勤勉、物事を貫徹しますが、独断専行で事を運んでいく傾向があるという意味合いもあります。

そこで、今月は暑い夏を乗り越え準備してきたことを始めようと世の中が活動的になる月のようであり、何かと落ち着かない月になるかもしれません。

 

さて、今月は皆様にとってはどのような月になるでしょうか。

ところで、干支は月を表すだけでなく、年、日、時刻も表します。 この干支による表記法は古代中国から日本に渡り、途切れることなく続いています。 この表記法は日本の文化にも深く根付いています。 例えば、正午、午前、午後は「午」の刻から作られたものです。

こうした干支による表記法は、方位や時期についての鑑定にも重要なものとなっています。