赤ちゃんの名付けで後悔しないために｜７つの後悔理由と１２のチェックポイント【赤ちゃんの名づけ】

赤ちゃんの名付けは、一生に一度の大仕事です。

慎重に考えたつもりでも、いざ生まれて生活が始まると、
「もっと考えておけばよかった」
「この名前で大丈夫だったかな」
と不安になってしまう人は少なくありません。

実際、複数の調査では3〜4割の親が“名付けに後悔した経験がある”と答えており、名付けの難しさを象徴しています。

そこでこの記事では、名付けで後悔しがちなポイントと、回避するための考え方・具体的なチェック方法を徹底解説します。

これから名前を考える方、すでに候補がある方、迷いがある方——すべての方に役立つ内容です。

目次１．なぜ名付けは「後悔」が起きやすいのか？
２．名付けで多い「7つの後悔理由」
３．後悔しない名前をつけるための「12のチェックリスト」　
４．それでも不安な方へ——名付けの正解とは？
５．名付けの後悔は準備で9割防げる

　１．なぜ名付けは「後悔」が起きやすいのか？　

名付けの後悔は、決して「センスの問題」や「親の準備不足」ではありません。
むしろ、名付けという行為が構造的に“後悔しやすい要素”を持っているからです。

①一度つけたら変更が難しい

名前は戸籍に登録された瞬間から、簡単には変えられません。
その“重さ”があるからこそ、後から気になることが出てくると「変えたいけど変えられない」という気持ちが強くなります。

②時代の流行・価値観が変わる

10年前、20年前の“人気名前”が、今の価値観では古く見えたり、一方で今のトレンド名前が将来どう評価されるかは誰にもわかりません。
この時代の変化が、後悔を生みやすい理由のひとつになっています。

③読み方・画数・音・漢字など、考える要素が多い

名付けは情報量が多すぎて、「何を基準にすれば正しいのか分からない」という状況になりやすいです。

その結果、考えすぎて後悔する人と、考えなさすぎて後悔する人の両方が生まれます。

④赤ちゃんの性格がまだ分からない

名前と性格のイメージは密接に関係するため、「子どもが成長したらイメージと違った」という後悔も起きがちです。

――これらの理由から、名付けはどうしても“後悔リスクが高い”行為なのです。
しかし逆に言えば、よくある後悔ポイントを知っておくことで大部分は回避できます。続いては、実際の後悔事例をもとに詳しく見ていきましょう。

　２．名付けで多い「7つの後悔理由」　

①漢字の意味・イメージを深く調べなかった

名付け後に最も多い後悔のひとつが、「漢字の意味や由来にネガティブな意味があった」というケースです。

例えば

・良い意味ばかり見ていたが、実は悪い意味もあった
・単語にすると名前にふさわしくない意味になる

漢字は奥が深く、複数の意味があるため、辞典レベルで確認しておけば防げる後悔です。

② 読めない・読まれない

キラキラネーム全盛期を経て社会全体が敏感になっている後悔ポイント。

・何度も読み間違えられる
・書類で毎回説明することになる
・子ども本人が苦労した

この後悔は非常に強く残り、中には改名を検討する親御様もいらっしゃいます。

③画数を調べなかった／こだわり過ぎた

画数に関する後悔は両極端。

・「画数なんて関係ない」と軽視して後悔
・逆に画数を優先しすぎて名前が不自然になる後悔

名付けにおける画数は、「気にしないと後悔」「気にしすぎても後悔」という難しい要素。バランスが非常に大切です。

④音の響きが気になってきた

名前は“音”が最初に相手に届く情報。

後になってから、

・姓との相性が悪い
・音が幼すぎた
・大人になってから似合わないと感じてしまった

ということも。
音の響きは一度気にするとずっと引っかかる要素なので、必ずチェックしたいポイントです。

⑤ 流行に寄りすぎた／逆に奇抜すぎた

名付けの後悔で非常に多いもの。

・同じクラスに同じ名前が5人いる
・将来、時代を感じる名前になった
・個性的すぎて浮いてしまった

当時は良くても、10年たつと評価が変わることがあるため、流行と個性のバランスが大切です。

⑥ 思いが強すぎて名前が重いと言われた

名付けには願いを込めたくなりますが、「あまりに重すぎる」「願いが強すぎる」と言われるケースもあります。

親の思いは大切ですが、押し付けがましくならない、高い期待を背負わせすぎない、子どもの“背負いやすさ”も大切という視点が必要です。

⑦ 夫婦・家族の意見が割れて後悔した

名付けは家族関係にも影響することがあります。

・本当は別の名前にしたかった
・義両親に押し切られてしまった
・夫婦どちらかだけが満足した

これは後悔しやすく、長期的に尾を引きます。

　３．後悔しない名前をつけるための「12のチェックリスト」　

後悔を避けるには、確認し忘れをなくすことが重要。
そのための後悔しない名づけのための12項目のチェックリストを作りました。

①　漢字の意味を3つ以上の辞典で確認したか	悪い意味も含めてチェックし、納得できるようにしておく。
②　名づけに使える漢字か	せっかく決めても受理されない漢字だと考え直しになる。
③　姓との響きが自然か	名字＋名前を声に出して10回読むのがおすすめ。
④　夫婦の意見は一致しているか	あとで後悔しないためにパパ・ママでしっかりと意見を一致させておく。
⑤　兄弟・姉妹の順を意識しているか	兄弟の順番の意味を表す漢字もあるので確認。
⑥　画数の吉凶はどうか	ネットでは正確な情報を得られないことも。専門家への相談も検討。
⑦ 　名前の“重さ”は適切か	願いの強さ・意味が押しつけにならないか。
⑧ 　将来の姿を想像できるか	可愛すぎる名前は大人になった時に困る原因に。
⑨ 　逆の性別と思われる名前になっていないか	逆の性別と勘違いされる名前は避けてあげたほうがよい。
⑩ 　呼び名は別の意味にとらえられないか	実は別の意味がある場合があるので、ネットで検索して確認しておく。
⑪　親戚や友人に同じ名前の人がいないか	同じ名前を付けてしまうと後々気まずい思いをすることも。
⑫ 　親が本当に気に入っているか	最後は親が決断するもの。しっかりと気に入った名前か両親で確認しておく。